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【トモタクMINI】トモタクCF126号(RERESO 元箱根)

TOMOTAQU ・ 分析日: 2026年06月08日 ・ RE:Insight AI

総評

利回り7%の正体は、インカム2%+売却益5%という「出口頼み」設計。築1年の箱根ヴィラという希少性の裏で、鑑定なし3.5億円の妥当性は闇の中。劣後10%では火山リスクの一撃すら防げない。

インカム型マスターリース有利回り:平均的運用12.0
予定利回り
7%
運用期間
12.0
募集総額
2.8億円
劣後比率
10.0%
所在地
神奈川県⾜柄下郡箱根町元箱根103-251
種別
不動産
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3.5
収益性
2.7
透明性
3.3
元本安全性
3.0
事業者信頼性

ポイント

利回り7%の内訳はインカム2%・キャピタル5%という「売却ありき」設計

書面に明記された分配構造は「インカムゲイン2.0%+キャピタルゲイン5.0%」。つまり、年間賃料収入から得られる実質利回りはわずか2%程度であり、残り5%は物件売却益に依存する。マスターリース賃料558万円/年に対し、優先出資2.79億円への2%配当は約558万円。賃料収入がほぼ全額配当に消える計算で、固都税(約9.6万円)や管理費を差し引けば赤字運営となる。キャピタルゲイン5%を実現するには、3.5億円で取得した物件を約3.85億円以上で売却する必要がある。新築プレミアムが剥落する1年後に+10%で売れる根拠は書面に示されていない。

鑑定評価なし・NOI非開示で3.5億円の価格検証が不可能

契約書面には「不動産鑑定士による鑑定評価の有無:-」と明記されており、第三者による価格検証が行われていない。NOI(純営業収益)も非開示のため、収益還元法による理論価格の逆算もできない。唯一の手がかりはマスターリース賃料558万円/年だが、これを物件価格3.5億円で割ると表面利回りは1.59%。箱根の宿泊施設としては極めて低い水準であり、「取引事例比較法及び収益還元法により算出」という記載の根拠が不透明だ。

マスターリース先は事業者100%子会社という「身内保証」

賃貸借契約の相手方は株式会社イーズレーベル。書面に「子会社」と明記されており、事業者イーダブルジーのグループ会社である。マスターリース賃料558万円/年の支払い能力は、結局のところ親会社の財務基盤に依存する。敷金・保証金は0円であり、テナント退去時のバッファもない。「これまで賃料の未収や滞納は一切ない」との記載があるが、2024年11月竣工の新築物件で運用実績は数ヶ月に過ぎない。

箱根特有の自然災害リスクを劣後比率10%で吸収できるか

書面のリスク説明には「箱根地域は地震、火山活動、台風、豪雨、土砂災害、積雪等の自然災害の影響を受ける可能性」と明記されている。2015年の大涌谷噴火警戒レベル引き上げ時には箱根全域の観光客が激減した前例がある。物件所在地の元箱根は芦ノ湖畔の観光エリアだが、火山性地震や噴火警戒が発令されれば宿泊需要は蒸発する。劣後比率10.0%(3,100万円)は、物件価格が8.9%下落すれば優先出資者の元本毀損が始まる水準。観光地不動産のボラティリティを考慮すると、バッファとしては心許ない。

事業者の自己資本比率4.9%は業界最低水準

トラックレコードによれば、イーダブルジーの直近期(FY2025)の自己資本比率は4.9%。不動産クラファン事業者の中でも極めて低い水準だ。総資産66.5億円に対し負債63.2億円、純資産は約3.3億円。営業利益1.15億円は黒字だが、営業外費用2.64億円が重く、経常利益は2,839万円まで圧縮されている。匿名組合型の第1号事業であり、事業者が破綻すれば投資家の出資金は倒産財団に組み込まれる。倒産隔離のないスキームで、財務基盤の薄い事業者に3.5億円を預けるリスクは認識しておくべきだ。

物件概要

項目 内容
所在地 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根字大芝103番251
物件種別 ホテル(宿泊施設・ヴィラ)
構造 木造ストレートぶき2階建
築年月 2024年11月(築1年未満)
延床面積 216.95㎡
土地面積 826㎡
テナント 株式会社イーズレーベル(マスターリース)
稼働率 100%(マスターリース契約のため)

収益構造とNOI分析

書面にはNOIが明示されていないため、開示情報から推計を試みる。

項目 金額
年間マスターリース賃料 5,580,000円
固定資産税・都市計画税 ▲96,135円
管理費・保険料等 非開示
推計NOI 約548万円以下(概算)

固都税のみ控除した場合のNOIは約548万円。これを物件価格3.5億円で割ると、推計キャップレートは約1.57%となる。箱根エリアの宿泊施設としては異常に低い水準であり、以下の可能性が考えられる:

  1. マスターリース賃料が市場賃料より大幅に低く設定されている
  2. 物件取得価格に新築プレミアムが過度に乗っている
  3. 収益還元法ではなく取引事例比較法を重視した価格設定

配当原資はハイブリッド型(インカム2%+キャピタル5%)。インカム部分の年間配当は優先出資2.79億円×2%=約558万円であり、マスターリース賃料とほぼ同額。固都税・管理費を差し引けば、インカムだけでは配当を賄えない構造が透けて見える。

市場価格検証

近隣取引事例データを用いて、ファンドの物件取得価格の妥当性を検証する。

比較項目 ファンド物件 近隣取引中央値 乖離率
土地㎡単価 約42万円/㎡(推計) 7.5万円/㎡ +460%
建物込み総額 3.5億円 約2,000万円 +1,650%

※ファンド物件の土地㎡単価は、仮に土地価格を3.5億円の一部(約3,500万円)と仮定した場合の概算

近隣取引データによれば、箱根町内の宅地(土地と建物)の取引価格は中央値で2,000〜4,700万円程度。ファンド物件の3.5億円は近隣相場の10倍以上の水準にある。

ただし、以下の点で単純比較は困難:

  • ファンド物件は2024年11月竣工の新築であり、近隣事例の多くは築30年超の中古
  • 用途が「ホテル」であり、一般住宅とは収益性の評価軸が異なる
  • 826㎡の広い敷地に2棟のヴィラを配置した希少性

とはいえ、鑑定評価なしで3.5億円という価格設定の妥当性を投資家が検証する手段がないことは事実だ。


土地評価と出口シナリオ

箱根町元箱根エリアの公示地価・路線価は公開情報からは確認できず、正確な土地評価は困難。近隣取引データの土地単価(中央値7.5万円/㎡)を参考にすると、826㎡の土地持分相当額は概算で約6,200万円となる。

建物は新築木造2階建(216.95㎡)であり、建築単価を坪80万円と仮定すると約5,200万円。土地+建物の積み上げ原価は約1.1億円程度と推計される。3.5億円との差額約2.4億円は、宿泊施設としての収益価値・ブランド価値・開発利益として上乗せされていると考えられる。

シナリオ キャップレート 想定売却価格 投資家への影響
楽観 1.3% 4.2億円 元本全額償還+キャピタル配当5%達成
基本 1.6% 3.4億円 元本全額償還(キャピタル配当なし)
悲観 2.0% 2.7億円 劣後出資で吸収不可、元本毀損

キャピタルゲイン5%を実現するには、売却価格が約3.85億円以上必要。基本シナリオ(現状維持)では元本償還がやっとであり、悲観シナリオでは劣後バッファ3,100万円を超える損失が発生する。


ストレステスト

変動要因 変動幅 物件価値への影響 劣後バッファとの関係
キャップレート+0.5% 1.6%→2.1% ▲約8,500万円(24%下落) バッファ超過
マスターリース解約 賃料ゼロ NOIゼロ、売却困難 元本毀損リスク大
火山警戒レベル引上げ 観光客激減 売却価格▲30%以上 バッファ超過

劣後比率10.0%(3,100万円)は、物件価格が約8.9%下落すると優先出資者の元本毀損が始まる水準。キャップレートが0.5%上昇しただけで理論価格は24%下落し、劣後バッファを大幅に超過する。箱根という観光地特有のボラティリティを考慮すると、10%の劣後比率は「安全マージン」というより「最低限の緩衝材」に過ぎない。


契約上の注意点

  • 倒産隔離なし: 匿名組合型の第1号事業であり、事業者破綻時は出資金が倒産財団に組み込まれる
  • 関連当事者取引: マスターリース先(イーズレーベル)は事業者の100%子会社。利益相反の可能性
  • 契約期間延長条項: 売却未完了時は最大12ヶ月の延長が可能。資金拘束リスクあり
  • 中途解約手数料: やむを得ない事由による解約でも出資額の3%+消費税が発生
  • 再組成(スイッチング)の可能性: 書面に「運用期間の延長または再組成ファンドとして継続運用を行う可能性」と明記。出口が不透明化するリスク

結論

新築ヴィラ×箱根という希少性は認めるが、鑑定評価なし・NOI非開示・キャピタル依存という三重苦が透明性を著しく損なう。事業者の自己資本比率4.9%という財務基盤の薄さも、倒産隔離のない第1号事業では看過できないリスク要因だ。

⚠️ 免責事項:本記事はRE:Insight AIが公開情報・PDF書面を元に自動生成したファンド紹介・分析情報です。 投資助言には該当しません。投資判断は必ずご自身の責任のもとで行い、各事業者の公式情報を直接ご確認ください。