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【サービス評価】くじらファンディング

サービス分析レポート ・ 分析日: 2026年07月11日 ・ RE:Insight AI

総評

利回り7.89%×劣後17.4%の"攻め"設計。だが運営母体の自己資本比率1.4%という薄氷の財務が影を落とす。全11件が運用中の若きプラットフォーム——高利回りを取りに行く投資家向けだが、事業者体力の見極めは必須。

非上場商業・オフィス中心
平均利回り
7.9%
平均運用期間
12ヶ月
平均劣後比率
17.4%
累計ファンド数
11件
▶ 公式サイトで確認する
4.0
利回り水準
3.5
安全性設計
1.5
事業者信頼性
2.7
投資機会
STRENGTH
高利回り帯の設計
平均予定利回りは7.89%で、利回り範囲も7.5%〜8.0%と高水準の帯に集中している。不動産クラウドファンディング業界の一般的な水準(4〜6%程度)と比較しても、明確に高利回りを志向したファンド設計となっている。
STRENGTH
劣後出資による保全
判明している全11件の平均劣後比率は17.4%で、くじら26号(21.4%)やくじら25号(20.8%)など20%超の案件も複数存在する。事業者が一定の劣後出資を負担することで、投資家の元本に対する保全構造を設けている。
NOTE
薄い自己資本
運営する明治株式会社の自己資本比率は2024年度で1.4%と極めて低い水準にある。2022年度の3.5%から低下傾向が続いており、事業者の財務余力は限定的である点に留意が必要。
NOTE
償還実績の未蓄積
累計11件のうち10件が運用中、1件が募集中で、償還完了に至った実績は公開データからは確認できない。運用フェーズが継続中のため、償還・分配の実績を評価できる材料が現時点では乏しい。

ファンド組成パターン

RE:Insight AIの集計では、平均予定利回り7.89%(範囲7.5〜8.0%)は業界水準を上回る高利回り帯に位置する。平均劣後比率17.4%は業界標準的な水準で、案件により11.1%〜21.4%とばらつきがある。物件タイプは商業・オフィス(一棟)が中心で、ホテル・旅館案件も複数含まれるキャピタル寄りの構成。募集方式(先着/抽選)のデータは判明しておらず、投資機会の得やすさは評価不可。1ファンドあたりの平均募集額は約2886万円(累計約3.2億円÷11件の概算)で、比較的小規模なため個人の少額参加はしやすい一方、募集枠は限定的と推測される。

ファンド組成の傾向
アセットクラス
73%27%
商業・オフィス8件(73%) 平均7.9%ホテル・旅館3件(27%) 平均7.8%
募集額レンジ
91%
5千万円未満10件(91%)5千万〜1億円1件(9%)

トラックレコード

項目
累計ファンド数 11件
累計募集額 約3.2億円

累計募集額は約3.2億円、1ファンドあたり平均約2886万円(概算)と小型案件が中心。ファンド番号がくじら22号〜32号に及ぶことから継続的な組成が行われているものの、公開データ上で確認できる稼働案件は運用中10件・募集中1件に留まる。償還完了実績が確認できないため、分配・元本償還の履歴に基づくトラックレコード評価は現時点では困難である。

運営母体の財務分析

企業プロフィール

運営会社は明治株式会社(大阪市浪速区戎本町、資本金1億円、代表取締役社長 西園寺優真氏)で、豊臣ホールディングスの中核企業として不動産開発・デベロッパー事業を担う非上場企業である。従業員数は約200名(海外支社・グループ会社含む)で、収益アパート・マンション・商業ビル開発、戸建て建設・販売、リノベーション・再生事業を全国および中国・香港・台湾などアジア地域で展開している。不動産特定共同事業の免許は大阪府知事第13号として登録されている。

財務サマリー(BS / PL)
売上高
38.8億円-24%
営業利益
3.3億円-83%
純利益
-58百万円+84%
自己資本比率
1.4%-0.2pt
最新期(2024年度)・バッジは前期比
期間売上高営業利益純利益 自己資本比率現預金
2024年度 38.8億円 3.3億円 -58百万円 1.4% 82百万円
2023年度 51.3億円 19.2億円 -3.5億円 1.6% 87百万円
2022年度 59.4億円 -15.1億円 -19.8億円 3.5% 3.8億円

財務分析(BS/PL)

売上規模は数十億円規模を維持するものの、自己資本比率が1.4%と極めて低く、2022年度の営業赤字を経て利益変動が大きい点を踏まえると、事業者の財務クッションは薄く、外部環境の変化に対する耐性は限定的と評価できる。

主要事業とクラファン事業との関連性

本業シナジー

運営会社は不動産開発・デベロッパーを本業とし、土地・資金調達から設計・建設・収支シミュレーションまで一貫して手掛けている。自社の開発ノウハウを活用して案件の組成・運用を行える点で、クラウドファンディング事業との相互補完性は高いと考えられる。

関連当事者取引のリスク

本業が不動産開発である以上、ファンド対象物件の売主やマスターリース先・PM先がグループ会社となる可能性がある。グループ内で調達・運用が完結する構造は効率的である一方、物件評価や取引条件における利益相反リスクが内在する点は投資判断上留意すべきである。

クラファン依存度

本業の売上高が数十億円規模である一方、クラウドファンディングの累計募集額は約3.2億円に留まる。本業の収益規模に対してクラファン事業の比重は小さく、資金調達手段の一つとしての位置づけと推測される。

契約上の注意点

  • 免許は不動産特定共同事業に基づく大阪府知事第13号として登録されており、取得データからは第1号事業(事業者自身が財産の管理・運用を行う形態)と推測される。この形態では倒産隔離が原則として働かないため、事業者の信用リスクが投資家に直接及ぶ点に留意が必要である。
  • 自己資本比率1.4%という薄い財務基盤を踏まえると、上記の信用リスクは特に重視すべき論点となる。事業者に支払い能力の問題が生じた場合、出資金の回収に影響が及ぶ可能性がある。
  • 平均劣後比率は17.4%だが、くじら29号(11.1%)のように劣後比率が10%台前半の案件も存在し、案件により保全水準にばらつきがある。個別案件ごとの劣後比率の確認が重要となる。
  • 対象物件はホテル・旅館や商業・オフィス(一棟)が中心で、いずれも景気変動や稼働率の影響を受けやすいアセットタイプである。運用中10件が同種アセットに偏っているため、分散効果は限定的である。
  • 償還完了実績が公開データから確認できないため、運用終了時の元本償還・分配の履行状況を過去実績から検証することができない。

⚠️ 免責事項:本記事はRE:Insight AIが公開情報および蓄積されたトラックレコードを元に自動生成したプラットフォーム・事業者評価情報です。 投資助言には該当しません。資金の投下判断は必ずご自身の責任のもとで行い、各事業者の公式情報を直接ご確認ください。