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利回り不動産88号ファンド(東高円寺区分マンション)

利回り不動産 ・ 分析日: 2026年06月30日 ・ RE:Insight AI
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総評

築28年・37㎡の区分を2,428万円で仕入れ、690万円のリノベを施して実需層へ転売する"化粧直し勝負"。だが鑑定評価なし、出口価格も未開示で、投資家は事業者の見立てに全賭けするしかない。劣後10%は売却価格が約1割下振れした瞬間に蒸発する薄氷のバッファ。市況の追い風が止まれば、元本が傷つく構造だ。

インカム型利回り:平均的運用12ヶ月
予定利回り
5%
運用期間
12ヶ月
募集総額
3,170万円
劣後比率
10.0%
所在地
東京都杉並区高円寺南5丁目13-8
種別
居宅
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2.5
収益性
2.5
透明性
3.3
元本安全性
3.5
事業者信頼性

ポイント

鑑定評価なしで2,428万円の妥当性は検証不能

本ファンドの物件取得価格は24,285,100円だが、不動産鑑定士による鑑定評価は「なし」と明記されている。価格算定方法は「近隣エリアの同種の不動産の取引事例の内容を基にした不動産価格」とあるが、具体的な比較対象や算定根拠は開示されていない。投資家が独自に価格の妥当性を検証する手段がなく、事業者の言い値を信じるしかない構造だ。

リノベ690万円の投資対効果が出口を左右する

事業者は「水回り含めフルリノベーション」に690万円を投じ、実需層への売却を想定している。取得価格2,428万円+リノベ690万円=総投資額約3,118万円に対し、出資総額は3,170万円。売却価格が総投資額を上回らなければキャピタルゲインは発生しない。リノベ後の売却価格が3,330万円程度(総投資額+諸経費+配当原資)に達しなければ、予定利回り5.0%の達成は困難となる。

劣後比率10.0%は物件価格9.7%下落で枯渇

劣後出資額317万円に対し、物件取得価格は2,428万円。劣後バッファが枯渇する物件価格の下落率は「317万円÷3,170万円(出資総額)」ではなく「317万円÷(2,428万円+690万円)≒10.2%」程度。ただし諸経費を考慮すると、実質的には売却価格が総投資額から約9.7%下落した時点で優先出資者の元本が毀損し始める。築28年のRC区分マンションは、リノベ後でも市況悪化時に10%程度の価格下落は十分あり得る水準だ。

事業者の財務基盤は成長途上だが自己資本比率に懸念

ワイズホールディングスは73件のファンドを償還済みで元本割れ実績なし。直近FY2025は売上高78.8億円、営業利益8.5億円と前期比124%増の大幅改善を見せている。一方、自己資本比率は9.9%と業界標準の20〜30%を大きく下回り、匿名組合出資金69.6億円(総資産の80%)への依存度が極めて高い。事業者の信用力は「ファンドが回り続ける限り」という条件付きであり、市況急変時の耐性には疑問符がつく。

第1号事業・匿名組合型で倒産隔離なし

本ファンドは不動産特定共同事業法の第1号事業(匿名組合型)であり、SPC(特例事業)ではない。書面にも「信託法第34条に規定される分別管理ではありません」と明記されており、事業者が破産した場合、対象不動産は一般債権者との競合にさらされる。劣後比率10.0%の安全弁は、あくまで「事業者が健全に存続している」前提でのみ機能する。

物件概要

項目 内容
所在地 東京都杉並区高円寺南5丁目13-8
物件種別 居宅(区分マンション)
構造 鉄筋コンクリート造陸屋根3階建
築年月 1997年2月(築28年)
専有面積 37.48㎡
テナント 空室(リノベ後売却予定)
稼働率 ―(賃貸運用なし)

収益構造とNOI分析

本ファンドはキャピタルゲイン型であり、賃貸運用を行わないためNOIは発生しない。配当原資は売却益のみに依存する。

項目 金額
物件取得価格 24,285,100円
リノベーション費用 6,900,000円
管理費・修繕積立金 ▲368,520円
固都税 ▲75,000円
火災保険料 ▲7,490円
予備費 ▲63,890円
総投資額(概算) 約31,700,000円
  • キャップレート: 賃貸運用なしのため算出不可
  • 配当原資: キャピタルゲイン型(売却益100%依存)

予定利回り5.0%を達成するには、出資総額3,170万円に対し約158.5万円の配当原資が必要。売却価格が総投資額+配当原資+売却諸経費(仲介手数料等)を上回る必要があり、概算で3,400万円以上での売却が求められる。

市場価格検証

比較項目 ファンド物件 近隣取引中央値 乖離率
㎡単価 約648,000円 約900,000円 ▲28%
取得価格 24,285,100円

近隣取引データ(杉並区・中古マンション)の㎡単価中央値は約90万円。本ファンドの取得価格ベースの㎡単価は約64.8万円(24,285,100円÷37.48㎡)と、中央値を約28%下回る。

ただし、近隣取引事例の多くは築10〜20年・60〜75㎡のファミリータイプであり、本物件(築28年・37.48㎡のコンパクト住戸)とは属性が異なる。築年数と専有面積の差を考慮すれば、取得価格自体は相場から大きく乖離しているとは言えない。

問題はリノベ後の売却価格だ。690万円のリノベを施した後の想定売却価格は開示されていない。近隣の改装済み物件(高円寺北・70㎡・築29年)が7,500万円(㎡単価約107万円)で成約している事例があるが、専有面積が半分程度の本物件に同水準の㎡単価を適用できるかは不透明だ。


土地評価と出口シナリオ

本物件の土地持分は敷地545.76㎡のうち77504分の4097(約5.3%)。杉並区高円寺南エリアの公示地価は㎡あたり50〜60万円程度(推計)であり、土地持分相当額は概算で約150〜170万円と推計される。区分マンションの出口は土地値ではなく、あくまで「リノベ後の実需向け売却価格」に依存する。

シナリオ 売却価格 投資家への影響
楽観 3,600万円 元本全額償還+利回り5%超のキャピタル配当
基本 3,400万円 元本全額償還+利回り5%達成
悲観 3,000万円 劣後バッファ枯渇・元本毀損の可能性

ストレステスト

変動要因 変動幅 物件価値への影響 劣後バッファとの関係
売却価格▲10% 3,400万円→3,060万円 ▲340万円 バッファ超過(元本毀損)
売却価格▲5% 3,400万円→3,230万円 ▲170万円 バッファ内(配当減額)
売却長期化(+6ヶ月) 管理費等追加負担 配当原資圧迫

劣後出資額317万円は、売却価格が基本シナリオ(3,400万円)から約9.3%下落した時点で枯渇する。築28年のRC区分マンションは、金利上昇や景気後退局面で10%程度の価格調整は珍しくない。劣後比率10.0%は「平時の安全弁」であり、市況悪化時の防波堤としては心許ない。


契約上の注意点

  • 鑑定評価なし: 取得価格の第三者検証がなく、事業者の裁量に依存
  • 倒産隔離なし: 第1号事業・匿名組合型のため、事業者破産時は一般債権者と競合
  • 途中解約不可: やむを得ない事由がない限り中途解約は認められない
  • 契約延長条項: 売却未完了時は最大60ヶ月まで延長可能(投資家の資金拘束リスク)
  • 関連当事者取引: 対象不動産は事業者の固有財産であり、取得価格の妥当性に利益相反リスク

結論

リノベ後売却という出口戦略の成否に全てが懸かるキャピタル型ファンド。鑑定評価なし・NOI非開示という情報開示の薄さと、劣後比率10.0%という薄い安全弁を許容できるなら、余剰資金での参加は選択肢となる。ただし、売却市況が悪化すれば元本毀損リスクが顕在化する構造であることを忘れてはならない。

関連リンク
外部リンク

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⚠️ 免責事項:本記事はRE:Insight AIが公開情報・PDF書面を元に自動生成したファンド紹介・分析情報です。 投資助言には該当しません。投資判断は必ずご自身の責任のもとで行い、各事業者の公式情報を直接ご確認ください。