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「AI勝率一番180」47号(愛知県碧南市宮町C棟<第1期>)

TSON ・ 分析日: 2026年07月11日 ・ RE:Insight AI
この評価の算出方法(評価手法)›

総評

利回り5.5%の甘い蜜に見えて、実態は「売れなければ紙くず」の開発型ファンド。鑑定なし・NOI非開示・倒産隔離なしの三重苦に加え、自己資本比率9.1%の事業者が転べば劣後10.1%など無意味。グループ内マスターリースの空室保証も砂上の楼閣。

インカム型マスターリース有利回り:平均的運用180日
予定利回り
5.5%
運用期間
180日
募集総額
6,930万円
劣後比率
10.0%
所在地
愛知県碧南市宮町七丁目257番の一部
種別
不動産
▶ 公式サイトで詳細を見る
3.0
収益性
2.6
透明性
3.3
元本安全性
3.0
事業者信頼性

ポイント

開発型ファンドの本質は「売れなければ紙くず」

本ファンドは新築メゾネット賃貸住宅の開発案件であり、配当原資はハイブリッド型(インカム+キャピタル)と記載されている。しかし運用期間180日で建物完成までを見込むスケジュールであり、実質的な配当原資は第2期以降の売却益に依存する。書面には「契約終了日までに対象不動産全部の売却等が完了しない場合、6ヶ月を超えない範囲で終了予定日を遅らせることができる」と明記されており、売却が滞れば最大6ヶ月の延長リスクを投資家が負う。

鑑定評価なしで6,930万円の妥当性は検証不能

物件取得価格6,930万円に対し、不動産鑑定士による鑑定評価は「無し」と明記されている。価格算定方法は「近傍の類似物件の取引実例に基づいた評価額」とあるが、具体的な比較対象や算定根拠は開示されていない。新築物件であるため取引事例比較法の適用には限界があり、原価法や収益還元法による検証も不可能な状態。投資家は事業者の言い値を信じるしかない。

マスターリース先BB保証はグループ内取引

空室保証を担うBB保証は書面に「株式会社BB保証(予定)」と記載され、業種は「賃貸管理業」とある。サイトでは「外部の保証会社」と説明されているが、BB保証はTSONの関連会社であり、実質的にはグループ内での保証スキームである。TSONの自己資本比率9.1%という薄い財務基盤を考慮すると、親会社が傾けば保証の実効性も揺らぐ。「外部保証」という表現は投資家に誤解を与えかねない。

第1号事業で倒産隔離なし

本ファンドは不動産特定共同事業法の第1号事業(匿名組合型)であり、SPCを用いた特例事業ではない。書面には「匿名組合勘定による分別管理は信託法第34条の分別管理とは異なり、本事業者が破綻した場合には、保全されない可能性があります」と明記されている。TSONが破綻すれば、対象不動産は破産財団に組み込まれ、投資家は一般債権者として弁済を受けることになる。劣後比率10.1%は物件価格下落への備えであり、事業者倒産リスクへの備えではない。

碧南市の地価動向は緩やかな上昇基調

サイトでは「2019年から2025年にかけて6.42%の上昇」と記載されており、近隣取引データでも宮町の土地取引は㎡単価4.9万円(200㎡・970万円)の事例が確認できる。本ファンドの土地面積335.84㎡に対し、仮に㎡単価5万円で計算すると土地価格は約1,680万円。建物価格は6,930万円−1,680万円=約5,250万円となり、延床275.50㎡で割ると㎡単価約19万円。新築木造2階建てとしては妥当な水準だが、鑑定評価なしでは検証の限界がある。

物件概要

項目 内容
所在地 愛知県碧南市宮町七丁目257番の一部
物件種別 共同住宅(メゾネット型賃貸住宅)
構造 木造2階建て(2×4構造)
築年月 2026年11月予定(新築)
延床面積 275.50㎡
テナント 株式会社BB保証(マスターリース・予定)
稼働率 建物竣工前につき記載なし

収益構造とNOI分析

本ファンドは開発型であり、運用期間180日は建物完成までのフェーズ。賃料収入が発生するのは完成後であり、第1期の配当原資は実質的に売却益(キャピタルゲイン)に依存する。

書面に記載されたマスターリース賃料は以下のとおり:

項目 金額
年間賃料収入(ML保証賃料) 3,936,000円
管理費 書面記載なし(0計上)
火災保険料 書面記載なし(0計上)
固都税 書面記載なし(0計上)
NOI(実額) 算出不能
  • NOI(実額): 書面に運営費用の記載がなく算出できません。
  • (推計・参考値)想定NOI: 2,755,200〜3,148,800円/年/想定キャップレート: 約4.0〜4.5%
  • 運営費用の一部が書面から取得できないため、賃料収入の20〜30%を運営費用の目安として控除し、利回りをレンジで推計した参考値です。本ファンド固有の一次資料に基づく確定値ではありません。
  • 配当原資: ハイブリッド型(インカム+キャピタル)

推計キャップレート4.0〜4.5%は予定利回り5.5%を下回っており、インカムゲインだけでは配当を賄えない。売却益(キャピタルゲイン)が配当の主要原資であることを示唆している。

市場価格検証

近隣取引データから碧南市宮町の土地取引事例を抽出:

比較項目 ファンド物件 近隣取引事例(宮町) 乖離率
土地㎡単価 約5.0万円(推計) 4.9万円 +2%
土地面積 335.84㎡ 200㎡ -

碧南市全体の住宅地取引では㎡単価6〜12万円の事例が多く、宮町の4.9万円はやや低めの水準。本ファンドの土地価格を㎡単価5万円で推計すると約1,680万円となり、建物価格は約5,250万円。新築木造共同住宅としては標準的な建築コストだが、鑑定評価がないため第三者による検証は不可能。

近隣の土地付き建物取引では、2023〜2024年築の木造住宅が2,200〜2,400万円(土地165〜175㎡・建物100㎡)で成約しており、本ファンドの1棟4戸・6,930万円は戸当たり約1,730万円。賃貸用メゾネットとしては妥当な価格帯だが、出口での売却価格は市況次第。


土地評価と出口シナリオ

碧南市宮町周辺の公示地価・路線価データは限定的だが、サイト記載の「2019年から2025年にかけて6.42%上昇」を前提とすると、緩やかな地価上昇基調にある。

土地持分相当額の概算:

  • 土地面積335.84㎡ × 推計㎡単価5万円 ≒ 約1,680万円
  • 建物価格(残余)≒ 約5,250万円
シナリオ キャップレート 想定売却価格 投資家への影響
楽観 4.0% 約7,900万円 元本全額償還+キャピタル配当
基本 4.5% 約7,000万円 元本全額償還
悲観 5.5% 約5,700万円 劣後バッファ超過・元本毀損

悲観シナリオでは物件価格が約18%下落し、劣後出資700万円(10.1%)を超える損失が発生する。開発型ファンドの出口リスクは売却先の確保状況に大きく依存するが、書面には売却先の記載がない。


ストレステスト

劣後出資額700万円 ÷ 物件取得価格6,930万円 ≒ 約10.1%

変動要因 変動幅 物件価値への影響 劣後バッファとの関係
キャップレート+1% 4.5%→5.5% ▲約1,300万円(約19%下落) バッファ超過
建築コスト上昇10% - ▲約520万円 バッファ内
売却遅延6ヶ月 - 金利負担増 配当減少

物件価格が約700万円(10.1%)下落するまでは劣後出資が吸収するが、それを超えると優先出資者の元本が毀損する。開発型ファンドでは建築コスト上昇・工期遅延・売却難航が複合的に発生するリスクがあり、劣後比率10.1%は決して厚いバッファとは言えない。


契約上の注意点

  • 第1号事業で倒産隔離なし: TSONが破綻すれば対象不動産は破産財団に組み込まれ、投資家は一般債権者として弁済を受ける
  • マスターリース先はグループ内取引: BB保証はTSON関連会社であり、「外部保証」という表現は誤解を招く
  • 鑑定評価なし: 物件価格6,930万円の妥当性を第三者が検証できない
  • 契約期間延長条項: 売却未完了時は最大6ヶ月延長可能(投資家の同意不要)
  • アップフロントフィー: 組成時に調達額の年利2.2%相当(実質1.08%)が控除される

結論

利回り5.5%は開発型ファンドとしては標準的だが、鑑定評価なし・NOI費用明細なし・第1号事業という情報開示の薄さが気になる。TSONの自己資本比率9.1%という財務体力を考慮すると、売却が滞った場合のリスク耐性に不安が残る。余剰資金での分散投資先としては検討可能だが、集中投資は避けるべき。

関連リンク

⚠️ 免責事項:本記事はRE:Insight AIが公開情報・PDF書面を元に自動生成したファンド紹介・分析情報です。 投資助言には該当しません。投資判断は必ずご自身の責任のもとで行い、各事業者の公式情報を直接ご確認ください。