ホーム TSON 「AI勝率一番180」48号(三重県桑名市星川<第1期>)

「AI勝率一番180」48号(三重県桑名市星川<第1期>)

TSON ・ 分析日: 2026年07月18日 ・ RE:Insight AI
この評価の算出方法(評価手法)›

総評

利回り5.5%の果実を手にするには、180日後の「第2期」という次のドアを開けねばならない。鑑定なし・NOI不明・LTV38.7%の銀行借入が優先出資より先に並ぶ構造。劣後10%は出資額ベースの話であり、事業総額では6.14%に縮む。黒字転換した事業者の自己資本比率9.1%も心許ない。

インカム型マスターリース有利回り:平均的運用180日
予定利回り
5.5%
運用期間
180日
募集総額
1.1億円
劣後比率
10.0%
所在地
三重県桑名市大字星川字谷口1218番他
種別
不動産
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3.0
収益性
2.6
透明性
3.3
元本安全性
3.3
事業者信頼性

ポイント

開発型ファンドの「第1期」は出口を先送りする構造

本ファンドは建物完成までの180日間を運用期間とする「第1期」であり、売却による出口は「第2期以降」に持ち越される設計だ。つまり投資家は建築リスクを負いながら、売却益の実現は次のファンドに委ねることになる。第1期で償還されても、第2期に再投資しなければキャピタルゲインは享受できない。事業者は「スイッチング」とは明言していないが、実質的に継続出資を前提としたスキームと読める。180日後に「想定通り償還」されても、それは単に建物が完成しただけであり、不動産としての価値実現はまだ先の話だ。

鑑定評価なしで1.8億円の価格妥当性は検証不能

対象不動産の取得価格1億8,050万円に対し、不動産鑑定士による鑑定評価は「無し」と明記されている。価格算定方法は「近傍の類似物件の取引実例に基づいた評価額」とあるが、具体的な比較対象や算定根拠は開示されていない。新築メゾネット2棟9戸・延床面積約630㎡で1.8億円は、㎡単価約28.7万円。近隣取引データの中央値(㎡単価約7.7万円)と比較すると約3.7倍だが、これは新築プレミアムと建物価値を含むため単純比較はできない。しかし、第三者による客観的な価格検証がない以上、投資家は事業者の言い値を信じるしかない。

NOI費用明細が全欠損で収益性の裏付けなし

書面には年間賃料収入9,606,000円(月額800,500円)が記載されているが、管理費・火災保険料・固定資産税・維持費などの運営費用は一切開示されていない。NOIの実額算出は不可能であり、配当原資の裏付けを検証できない。賃料の20〜30%を運営費用と仮置きした推計では、NOIは672万〜768万円/年、キャップレートは3.7〜4.3%程度となるが、これはあくまで参考値だ。予定利回り5.5%がNOIで賄えるかどうかは、費用構造が不明な以上、判断材料がない。

LTV38.7%の銀行借入が優先出資に先立つ

事業総額1億8,050万円のうち7,000万円(38.7%)は金融機関からの借入で、対象不動産の土地に抵当権が設定される。万が一の際、銀行への返済が優先出資者への償還に優先する。書面には「銀行借入の返済状況や事業者の信用状況等により、優先出資の元本および分配金が影響を受ける可能性があります」と明記されている。劣後比率10.0%は出資部分における損失分担を定めるものであり、借入を含めた事業総額ベースでの劣後割合は6.14%に過ぎない。

事業者TSONは黒字転換も財務基盤は薄い

TSONは286件のファンド組成実績を持ち、200件が償還済み・元本割れゼロという実績は評価できる。2025年度は売上高51億円・純利益9,195万円と黒字転換を果たした。しかし自己資本比率9.1%は業界水準でも低く、総資産61.8億円に対して純資産5.6億円という薄い財務基盤は、事業者リスクとして認識すべきだ。匿名組合契約では事業者破綻時に投資家は一般債権者の立場となり、優先弁済を受けられない。

物件概要

項目 内容
所在地 三重県桑名市大字星川字谷口
物件種別 新築メゾネット型賃貸住宅(2棟9戸)
構造 木造2階建て(2×4構造)
築年月 2027年1月予定(新築)
延床面積 A棟297.50㎡ + B棟332.38㎡ = 629.88㎡
土地面積 A棟436.06㎡ + B棟604.40㎡ = 1,040.46㎡
テナント 株式会社BB保証(予定)
稼働率 建物竣工前につき記載なし

収益構造とNOI分析

本ファンドはハイブリッド型(インカム+キャピタル)だが、第1期は建物完成までの180日間であり、賃料収入の発生は限定的。配当原資の大部分は第2期以降の売却益に依存する構造と推測される。

  • NOI(実額): 書面に運営費用の記載がなく算出できません。
  • (推計・参考値)想定NOI: 6,724,200〜7,684,800円/年
  • 想定キャップレート: 3.7〜4.3%(物件価格1.805億円ベース)
  • 運営費用の一部が書面から取得できないため、賃料収入の20〜30%を運営費用の目安として控除し、利回りをレンジで推計した参考値です。本ファンド固有の一次資料に基づく確定値ではありません。
  • 配当原資: ハイブリッド型(インカム+キャピタル)

推計キャップレート3.7〜4.3%は予定利回り5.5%を下回る可能性があり、インカムだけでは配当を賄えない構造が示唆される。ただしこれは推計値であり、実際の費用構造次第で変動する。

市場価格検証

比較項目 ファンド物件 近隣取引中央値 乖離率
㎡単価(延床面積ベース) 約286,600円 約76,700円 +274%
取引価格 180,500,000円 約2,100万円 +759%

近隣取引データは中古戸建・土地が中心であり、新築賃貸住宅との直接比較は困難。新築建物の建築費(木造で㎡単価15〜20万円程度)を考慮すると、土地1,040㎡+建物630㎡で1.8億円という価格設定は、地方都市の新築賃貸としては標準的な範囲内とも言える。ただし鑑定評価がないため、客観的な価格検証は実施できなかった。


土地評価と出口シナリオ

桑名市星川エリアの公示地価は2026年時点で0.68%上昇と緩やかな回復傾向にある。土地面積1,040㎡に対し、近隣の住宅地相場(㎡単価5〜6万円程度)を適用すると、土地持分相当額は概算5,200〜6,200万円程度と推計される。残り1.2億円程度が建物価値となるが、新築木造の建築費としては妥当な水準だ。

シナリオ キャップレート 想定売却価格 投資家への影響
楽観 4.0% 約1.92億円 元本全額償還+キャピタル配当
基本 4.5% 約1.71億円 元本全額償還(キャピタル限定的)
悲観 5.5% 約1.40億円 劣後バッファ超過の可能性

※推計NOI768万円(上限値)ベースで試算。第2期以降の売却時に適用。


ストレステスト

変動要因 変動幅 物件価値への影響 劣後バッファとの関係
キャップレート+1% 4.3%→5.3% ▲約2,600万円(▲14%) 劣後1,110万円を超過
空室率+10% 100%→90% NOI▲約77万円 配当原資に影響
賃料下落10% 800,500円→720,450円 NOI▲約96万円 配当原資に影響

劣後出資額1,110万円は物件取得価格1.805億円の約6.1%に相当する。物件価格が6.1%(約1,100万円)下落すると劣後バッファが枯渇し、優先出資者の元本毀損が始まる。キャップレートが1%上昇するだけで物件価値は14%程度下落する試算となり、劣後バッファを大きく超過する。ただし第1期は建物完成までの短期運用であり、売却リスクは第2期以降に先送りされている点に留意が必要だ。


契約上の注意点

  • 第1号事業(匿名組合型)のため倒産隔離なし: 事業者破綻時、投資家は一般債権者として破産財団からの弁済を受ける立場となる
  • 銀行借入が優先出資に先立つ: LTV38.7%の借入返済が投資家への償還に優先する
  • 関連当事者取引: 対象不動産は事業者TSONの固有資産から匿名組合勘定へ移管。マスターリース先のBB保証との関係性は書面から不明
  • 契約期間延長条項: 売却未完了時、6ヶ月を超えない範囲で延長可能
  • 第2期への継続前提: 第1期は建物完成までの運用であり、売却益の実現は第2期以降に持ち越される構造

結論

開発型ファンドの「第1期」という特殊な構造を理解した上で、余剰資金での参加を検討すべき案件。鑑定評価なし・NOI費用明細なしという情報開示の不足が最大の懸念点であり、事業者の言い値を信じるしかない状況だ。TSONの286件・元本割れゼロという実績は一定の安心材料だが、自己資本比率9.1%の財務基盤を考慮すると、過度な集中投資は避けるべきだろう。

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⚠️ 免責事項:本記事はRE:Insight AIが公開情報・PDF書面を元に自動生成したファンド紹介・分析情報です。 投資助言には該当しません。投資判断は必ずご自身の責任のもとで行い、各事業者の公式情報を直接ご確認ください。